日本医科大学

日本医科大学付属病院

報告者氏名:相原 恵美

R1年度
国公私立大学病院副看護部長研修

緊急受け入れを断らない医療を実現する為の病院全体で取り組む病床管理

[概要]
当院は、2018年に新病院を開院しいくつかの新しいシステムを導入した。その1つとして、総合診療科を拡充し緊急入院を受け入れる36床の病棟開設をした。夜間には、緊急入院を全て受け入れ、48時間以内に一般病棟への転棟と転院で対応することを運用方法とした。夜間の緊急入院を受け入れる空床を常時5床以上確保することにした。しかし、実際は空床を確保することが出来ない状態に陥り、院内全体の病床管理を改善する必要があると考え、本プロジェクトを計画した。
まず、2次救急をスムーズに受け入れることが出来るための課題を明確にした。その結果、緊急入院する患者の5割は高齢者であることが分かった。これらの現状を踏まえ、緊急受け入れ病棟に、夜間5床以上の空床を確保するため、①ベッドの空床状況を可視化する ②緊急受け入れ病棟は常時入院が受け入れられるように空床を確保する ③昼夜問わず早期に転院搬送出来るシステムを構築することにした。②の実現のため、緊急入院が決定する時間が午後からが殆どであることから、15時以降の緊急入院は翌日の予定入院病床を使用して病床決定する事にした。また、室料差額を免除しての入院を可能にした事で、入院が必要な患者に病床を提供する事が出来た。これらの運用策について『緊急入院時のベッドコントロール運用』として明文化し、看護師、医師、多職種に周知した。より安定的な夜間の空床確保に向けて、看看連携による退院支援活動を充実させ、病病連携による転院システムを構築することが今後の課題である。

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