金沢大学

金沢大学附属病院

報告者氏名:國枝 美代子

R1年度
国公私立大学病院副看護部長研修

高度急性期病院におけるアドバンス・ケア・プラニングの推進

[概要]
高度急性期病院は、治療を求めてくる患者が多く最後の砦としての期待も大きい。医師も積極的な医療や最後までできる限りの治療を行うことに使命を感じている。このような中で、医療の発展に伴う治療選択の複雑さや治療を受ける患者や家族の価値観の多様化などにより、倫理的問題を含む状況が増えてきた。院内ラウンドでは、本来あるべき看護師間の連携が希薄だと感じる事例や、医師の見解と患者・家族の思いにずれが生じ看護師だけで悩んでいる事例などに遭遇する。人生の最終段階にある患者の意思決定に関する倫理的ジレンマが多く、適切な時期に意思決定支援を行うこと、医師を含めた多職種でのカンファレンスが十分行えていない現状がある。実際の臨床現場で患者の意思決定を支えるためには、組織的にアドバンス・ケア・プランニング(以下ACP)を実践する必要があると考えた。そこで、院内の臨床倫理コンサルティングチームと臨床倫理看護部会の活動を通して、高度急性期病院で実践するACPの在り方について検討すること、理解度や実践状況を把握すること、日常の倫理カンファレンスや相談事例から意識づけを行うことに取り組んだ。
高度急性期病院におけるACPは、日常の倫理カンファレンスと共にある。今後も活動を継続し、日常に存在する倫理的問題に目を向け、適切な時期に、患者本人にとっての最善について効果的な議論を多職種で行うことのできる組織風土を醸成していく。

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