日本医科大学

日本医科大学付属病院

報告者氏名:太田 久子

H27年度
国公私立大学病院副看護部長研修

拡大を視野に入れた夜勤補助看護体制導入とモデルづくり

[概要]
当院はベッド稼働858床の特定機能病院である。現在改築工事中であり、外来機能、患者支援センター、急性期医療の更なる充実を目指して2014年8月に新病院前期が完成し再スタートした。前期開設前後1年を比較すると、ベッド稼働率は3.7%増、平均在院日数は0.49日短縮、夜勤帯の緊急入院が300件の増であった。また、当院の70歳以上の入院患者割合は平成26年度39.4%と1.4%上昇している。
高齢化により増え続ける日常生活にかかわる業務、認知症患者、入院によりせん妄症状をきたす患者も多く、患者自身によるチューブ類の抜去や転倒・転落などの70歳以上のインシデントが多く報告されている。インシデントの半数が夜勤帯に発生している病棟もあり、看護補助者を夜勤導入することで看護師の負担軽減と患者の安全確保に期待できると考えた。今年度2病棟で看護補助者を夜勤導入し夜勤体制の構築に向けた取り組みを行った。
結果2病棟で2名の看護補助者を2・3回/月の夜勤導入ができた。夜勤者の時間外勤務が30分から1時間の減少。看護補助者が夜勤を行なった12日内のインシデント発生は1件であった。インシデント発生については、夜勤看護補助者導入による評価をするには今後の推移を見ていく必要がある。しかし看護補助者に患者の見守りを依頼するなど、インシデント減少にも効果が期待できると考える。
患者看護師からは、業務中断されることも少なく、業務に集中でき負担軽減に繋がっているとの意見があり、看護補助者の夜勤導入が看護師の負担軽減につながることが示唆された。
看護補助者を夜勤導入拡大へ期待する声もあったが、派遣社員の定着が難しく拡大には至らなかった。
現在は、50:1の急性期看護補助体制加算を取得している。今後は看護補助者の増員と定着を図りながら、夜間急性期看護補助体制加算の取得を目指すと共に、看護補助者に質の高い仕事をしてもらうために看護補助者教育の充実も課題とする。

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